先日、「寿三郎と百段階段展」(8/16まで)に行って参りました。雅叙園のきらびやかな内装と、雨月物語などをモチーフにした寿三郎の人形を撮したパンフレットに惹かれたのがきっかけでした。叔母が行って、まるで魂が宿っているかのような迫力のある人形だったと言っていました。人形のサイズは小さいのですが、本当に皆さん雰囲気がある方々ばかりでした。
鳥羽天皇、白河上皇、義経といった歴史に名の残る人物から、表立つことはないけれども歴史的事件に巻き込まれてしまった人々まで、様々な人の情念を表しているようでした。本当に夜になったら動き出すんじゃないかというくらい(笑)。着物も品があり美しかったです。
艶やかなドレス姿の人形の展示もありましたが、人形は動かないけれども、衣装に光沢のある素材をふんだんに使うことで、あたかもライトの下で踊っているかのように見せるという華やかさが印象的でした。
あと、展示場所である雅叙園と百段階段について。雅叙園の建物は至る所に装飾が凝らしてあります。ふと見た壁や柱にまで装飾があります。エレベーターまで、扉や内壁の一面が壁画になっています。百段階段は、言わば中央に広い階段があり、途中に小部屋がいくつかある場所です。そこも障子やふすまの枠まで装飾が凝らしてあります。天井を見上げても季節の花や美人画、扇状のデザインなど部屋ごとに異なる装飾です。見所の多いとても雅やかな場所なので、和の装飾が好きな方はぜひ行ってみてはいかがでしょう。
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